TOSHIBA RP-775F
インプレッション

このページは、2009年にヤフーブログで公開されたものです。 2018年にヤフーブログが閉鎖されたのを機に、再公開しました。 少し古い情報になりますが、参考になれば幸いです。

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ICF-5500オタク  SANYO RP8700インプレ   DE-1103 vs ICF-2001
 2023年版ベリカード



東芝RP-775F
(サウンド750GS)

DE-1103との受信比較をした。(共に内蔵ロッドアンテナおよびバーアンテナにて)
なお、もちろんのこと、RP-775Fはレストアはしていない。経年変化があり性能は新品時のものではないのであしからず。

受信比較日 2012.11.1 18:00頃 DE-1103はナロー側での受信。
★5020kHz SIBC(ソロモン諸島) ともに受信。その差はほとんどない。
★6135kHz ラジオ・サンタクルス(ボリビア) 電波が強く、両機種ともに受信。
RP-775FはAGCの利きがあまり良くないようで、フェージング音のひずみが大きい。
左側の直読ダイヤルではさすがに周波数がずれるが、10kHzの幅が大きく電波の込み合った場所でも余裕で選曲できるのがすばらしい。
またちゃんと上下の局を分離してくれるのも驚きだ。(SANYO RP-8700やSONY-ICF5800では受信できるものの選曲は「神の指先」のごとくシビアである)
★国内中波帯 その差はほとんど感じられない。
★国内FM その差はほとんど感じられない。
★総評 RP-775Fは左右に二つのダイヤルをもつ個性的なラジオだ。範囲は狭いが、左のダイヤルで周波数を直読できるしくみになっている。
直読がてきない所でも左のダイヤルはファインチューニグ用として機能する。この機能がDXに有利で10kHzの範囲が広く取られているので、込み合った場所での選曲が可能だ。

★中古情報 RP-770F(サウンド750GTV)とともに、アンテナがカタカタと根元から動く個体が多い。
これはアンテナの根元を固定する、本体裏ぶたに型どられたネジ穴部が割れているからだ。
古くなり放置するとロッドアンテナの伸縮や角度変更が硬くなるが、そこを無理をして回したため根元のネジ穴部を壊したと推測する。
逆に言えば、アンテナの根元が壊れていない(カタカタとしない)個体は程度の良い個体である可能性が高い。
また、ダイヤルのふちを飾る銀色のリングが欠損している個体が多いのも特徴だ。RP-770と共通部品が多いので部品取りに利用しよう。
電気的な性能低下は否めない。この個体は外装からもかなり荒れた個体で、チューニングメーターが壊れて動かない。(チューニングメーターが壊れた個体が多いらしい)
周波数直読のためのビート音が表示位置のほかでもたくさん発信している。
どのビート音の位置で合わせて良いのか困るが、一番大きな音のところで合わせると良いようだ。
もちろん左のサブダイヤルの周波数はずれている。まあ、単独で使用しないのでDE-1103と一緒に受信すれば、どのくらいのズレがあるか分かるので、そのずれを換算すればとりあえずはもの足りるだろう。

★周波数直読操作方法

@ 左のダイヤルにはSW1〜SW5の5バンドがある。まず目的のバンドの「CALL」位置に合わせる。
A 中央のバンド切り替えレバーを目的のバンドに切りかえる。
B 「CALL」スイッチをONにする。
C 右のダイヤルで「SW1」〜「SW5」の四角い範囲付近を回すとビート音があるので ビート音が聞こえなくなるくらい低い位置で合わせる。
ビート音は機能低下したものは、どこにでもたくさん聞こえるので一番大きな音を選択する。
D 「CALL」スイッチをOFFにすればOK。
E 左側の直読が出来るようになっている。もちろん周波数は経年変化でズレているので期待しないように。
このズレの修正は電気的知識ののる人なら、直せると思うが、専門的なので私のような素人には無理。機械的なダイヤル機構のギヤのかみ合いの調節でなら、ある程度の調整は可能。
(終り)